診療科目
疲れ目・眼精疲労
疲れ目と眼精疲労はどう違うのでしょうか? 例えば、目が疲れたと思っても、一晩ぐっすり眠って目の疲れが取れる場合というのは疲れ目です。 眼精疲労は休憩を取った後も、目の痛みや頭痛・肩こりなどの症状が残ったり、一時的に回復してもすぐに、症状がぶり返してしまうようなことをいいます。 一般的に、疲れ目を感じるような状況にあっても休息を取らなかったり、継続的に疲れ目を感じる状況にある場合に、疲れ目が眼精疲労に進展するといわれています。 疲れ目の場合は、目の奥の痛みや、目のかすみ、異物感などを感じますが、眼精疲労になると、肩こりや頭痛、不眠や吐き気、食欲不振を引き起こすと言われています。 さらに、眼精疲労のストレスにより、抑うつ・不安感といった自律神経系に影響を及ぼすこともあるようです。 症状が気になったら眼科を受診しましょう。
ドライアイ
「最近、よく目が疲れる・・・」もしかすると、それはドライアイかも知れません。 パソコンやテレビ、携帯電話の画面などを見続ける生活により、知らず知らずのうちに目を酷使。 その結果、目が疲れやすい、あるいは何となく目に不快を感じるという人が増えています。 こうした疲れ目などの原因として最近注目されているのが目の乾き、ドライアイです。 ドライアイは、涙の量が足りなくなったり、涙の成分が変化したりすることによって、目の表面に障害(傷)が生じる目の病気です。 ドライアイが進行すると、視力低下や痛み、角膜上皮剥離(角膜が乾燥してはがれる病気)を発症してしまうこともあります。 ドライアイは、2,200 万人以上もの患者さんがいると推定されているにもかかわらず、病気としてあまり認識されていません。 少しでも異常を感じたら、迷わず眼科に行きましょう。 医師の指示に従って日常生活で注意すれば、症状を改善し、快適に毎日を過ごすことができます。
アレルギー(花粉症)
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。 結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。 花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎といいます。 重症のものでは、子どもに多くみられる春季カタル、ソフトコンタクトレンズを使っている人にみられる巨大乳頭結膜炎などがあります。 眼科で行われるアレルギー性結膜炎の治療の基本は、薬物療法となります。 薬物療法の目的は、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることが中心となります。 また、症状の出やすい時期が予測できる花粉などが原因のアレルギー症状の場合には、『初期療法』という考え方が適用されます。 症状が出る前の、花粉飛散時期の約2週間前から、または症状が少しでもあらわれたら、抗アレルギー点眼薬による治療を始める方法で、花粉飛散ピーク時の症状が軽くなります。 毎年花粉症がひどい場合は、症状があらわれる前に眼科を受診することをおすすめします。 また、抗アレルギー点眼薬は比較的副作用の少ない薬です。使用中は勝手に中断することなく、眼科医の指示に従って使うことが大切です。
ものもらい(麦粒腫)
ものもらいとは、まぶたにある脂や汗を出す腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症のことです。 地域によっては「めばちこ」、「めいぼ」などともいわれますが、学術的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といいます。 まぶたの一部が赤く腫れ、まばたきをしたり指で押したりすると痛みがあります。 患部が広がると、まぶた全体が腫れ、目やにが出ます。また、目がかゆい、目が赤い、目がゴロゴロするなどの症状もみられます。 数日で皮下にうみがあらわれ、放置すると皮膚が破れてうみが出ます。うみが出ると治ることが多いのですが、重症化することもあります。 ものもらいの治療では、主に黄色ブドウ球菌を殺菌できる抗菌点眼薬や抗菌眼軟膏が用いられます。 症状が重い場合は抗菌内服薬を用いる場合があります。治療が適切な場合は、約1〜2週間で完治します。
コンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズは目に入れると硬いため、当初強い異物感がありますが、 だんだんと慣れてくると異物感は軽減されます。 ただし神経質な人や、角膜の形状に強い変化のある人などでは、どうしても異物感が気になる人もいます。 ソフトコンタクトレンズよりも矯正効果が高く、レンズの取扱いが簡単で、破損しにくいため経済的です。
ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズは水分を含む軟らかいレンズなので、装用感がよく、はずれにくいのでスポーツにも向きます。 しかし酸素透過性のハードコンタクトレンズに比べ角膜に十分な酸素が供給されにくく、汚れがつきやすく、細菌が繁殖することもあるため毎日の洗浄、消毒が大切です。
使い捨てレンズ
ソフトコンタクトレンズと同様に水分を含む、装用感が良いレンズです。 さらに、ソフトコンタクトレンズの汚れやすいなどの欠点を補うために、定期的に交換することで、清潔に使用することができるのが使い捨てレンズです。 洗浄、消毒をしないで1日限りで捨てる1日用レンズと、レンズケアをしながら2週間や1か月で捨てるタイプのレンズがあります。 最近ではソフトレンズでも酸素透過性の高い「シリコンハイドロゲル素材」の使い捨てレンズが主流となっています。
当院では、コンタクトレンズがはじめての方には、着け外しの練習、お手入れ用品のご説明など、丁寧にお教えいたしております。 どんなことでもお気軽にお訪ね下さい。